小石川植物園に行ってきました。メンデルのブドウとニュートンのりんごありました。温室にはお花咲いてましたよ。

お花

小石川植物園は、日本最古の植物園として知られる東京大学の教育実習施設です。1684年に徳川家の別邸として始まり、1877年に東京大学の付属施設となりました。

ずーといつか行ってみたいと思っていましたが場所がなんとも行きづらいと思い込んでいたので少し避けていました。東京メトロ千代田線の根津駅で降りて不忍通り沿いの都営バス上60 池袋東口行に乗って8駅先の白山2丁目を降りて徒歩5分くらいで着きました。とても簡単でした。歩く距離も少なくて助かりました。ただ本数が少なく1時間に1,2本なので要注意です。もちろん違う交通手段もたくさんありますのでご安心下さい。

大きな敷地: 16万m2の面積を有し、4000種類以上の植物が育っている小石川植物園を散歩するのですから行く前に疲れてしまってはもったいないですからね。

到着です。月曜日は定休日ですが、祝日だと開園してくれます。大人1人500円、決済方法は現金のみでした。

さあでは入園いたしましょう。ちょっとした上り坂を登って進みます。

南天の実が左側で可愛らしくお迎えしてくれました。

もう少し歩いていくととても立派なヒマラヤスギがありました。

こうゆう立派な木が大好きなんです。3度の飯より大好きなんです。時間を忘れてずーと見ていられます。癒やされます。

この立派な木の前に本館があります。本館内には標本室や園長室があり見学もできるようです。

それより気になってしまった物がありまして。これ、この旗の言葉気になりませんか?

「きみ、世の中に雑草という草はない。」どんな草にだってちゃんとした名前がついている。

なんだかわからないんですけど、この言葉が妙に胸に刺さってしまいましたので

牧野富太郎さんという方を調べてみました。

牧野富太郎(1862-1957)は、「日本植物学の父」と呼ばれる世界的に著名な植物学者です。植物研究:日本全国を歩いて調査し、1500以上の未知の植物に学名をつけ、記載しました。生涯で約40万枚もの植物標本を収集し、後世の科学者の研究に貢献しました。

牧野富太郎は、植物への深い愛情と献身的な研究姿勢で知られ、「植物の精である」「植物と心中する男」などと自称するほど植物に魅了された人物でした。すごい方だったんですね。

どんな人か知らずにふと見た旗ですがなんとなく植物への愛情を感じて気になって写真まで撮ってしまいました。こんな事が気になるのは自分だけかもしれないですね。

私の事はさておき小石川植物園の先に進みましょうね。本館を左手にしながら歩いて行くと急に広く開けた場所が見えて、ソメイヨシノ林や色々な植物がいます。その右側に今日の投稿名にもなっている。メンデルのぶどうとニュートンのりんごがありました。

まずはメンデルのぶどうからお見せしますね。

説明版が光が入ってしまい見えづらくてスイマセン。

メンデルのブドウの概要の前にメンデルってどんな人かを知らない方もいるかと思いますので、ご説明致します。遺伝学の祖として知られる、探究心旺盛な修道士兼科学者です。彼は、エンドウマメの交配実験を通じて遺伝の基本法則を発見し、現代遺伝学の基礎を築きました。修道院での職務を果たしながらも、物理学、気象学、養蜂など多岐にわたる科学的興味を追求し続けた、情熱的な研究者でした。

そんなすごい人のぶどうってどうゆうこと?と個的には不思議でした。調べましたよ。

東京大学附属小石川植物園のメンデルのブドウには、興味深いいきさつがあります。

  1. 1913年、東京帝国大学附属植物園の第二代園長である三好学教授が、チェコスロバキア(現チェコ)のブルノーにあるメンデルゆかりのケーニング修道院を訪問しました。
  2. 三好学教授は、修道院の旧実験園にあったブドウの分譲を依頼し、翌年1914年に小石川植物園に送られてきました。
  3. このブドウは、メンデルが実験に使用したとされる品種の一つで、当時ワイン製造のための品種改良研究に使われていたものです。
  4. 興味深いことに、後年チェコの旧実験園にあった元のブドウの木が枯死してしまいました。
  5. その結果、小石川植物園で育てられていたメンデルのブドウの苗木が、逆にチェコに里帰りすることになりました。
  6. 現在、小石川植物園にあるメンデルのブドウは、この歴史的な経緯を持つ貴重な植物として保存・展示されているのがこの写真のブドウの木なのです。

メンデルの次はニュートンのりんごに行ってみましょう。

ニュートンは皆さんご存知のアイザック・ニュートンです。17世紀から18世紀にかけて活躍した英国の天才的な科学者で、近代科学の礎を築いた人物です。彼の主な特徴と業績は以下の通りです:

  1. 多才な学者:自然哲学者、数学者、物理学者、天文学者、神学者として幅広い分野で活躍しました。
  2. 革新的な発見:ニュートン力学(古典力学)の創始、万有引力の法則の発見、微積分法の開発など、科学の基礎となる重要な理論を確立しました。
  3. 光学への貢献:プリズム実験を通じて光のスペクトル分析を行い、反射望遠鏡を発明しました。
  4. 数学的才能:二項定理や流率法(微積分法の原型)を発見し、複雑な問題を短時間で解決する能力を持っていました。
  5. 孤高の研究者:人付き合いが苦手で、自身の発見を公表することに消極的でした。
  6. 多面的な興味:科学的研究だけでなく、錬金術や聖書解釈にも熱心に取り組みました。
  7. 行政能力:造幣局長官として通貨偽造の取り締まりに辣腕を振るい、イギリスの通貨制度に影響を与えました。
  8. 遅れた公表:ペストの流行時に多くの発見をしましたが、その公表には20年以上かかりました。

ニュートンは、科学的な厳密さと創造的な洞察力を併せ持つ稀有な天才であり、その業績は現代の科学技術の基礎となっています。

私は万有引力の法則くらいしか知りませんでしたがとてつもない天才だったようですね。

りんごの木の写真載せますね。

小石川植物園にあるニュートンのリンゴの木には、興味深いいきさつがあります:

  1. 1964年、イギリス国立物理学研究所のゴードン・サザーランド卿から日本学士院長の柴田雄次博士に贈られました。
  2. この木は、ニュートンの生家にあったリンゴの木から接ぎ木された2代目の孫木です。
  3. しかし、日本に到着した時点で高接病というウイルス病に感染していました。
  4. 感染していたため、小石川植物園で隔離栽培されることになりました。
  5. 植物園の研究者や技術者たちは、大変な苦労を経てウイルスを除去することに成功しました。
  6. 1980年にようやくウイルスフリーの株が得られ、1981年に初めて一般公開されました。
  7. 現在、この木は自家不和合性のため単独では結実しにくいですが、植物園では「由香里」という品種を花粉親として植え、受粉させて結実させています。

この木は、科学の発展と研究者たちの努力を象徴する貴重な存在として、今も小石川植物園で大切に保存され、多くの人々に親しまれています。

メンデルのぶどうとニュートンのりんごでした。知らないことが多くて興味深かったです。皆さんは楽しんで読んで頂けましたか?正直なんの知識もなく見てしまうと、「ん、なにこれ?」となってしまうほどひっそりとたたずんでいます。

今回の最後にゼンダンの木をご紹介して終わらせて頂きたいと思います。

メンデルとニュートンの木のすぐ近くにあってきれいだったのでぜひご紹介させて下さい。

枝先に鈴なりについているのは、9~12月頃に熟す大きなクリーム色の果実なんです。かわいいですよね。引きの全体写真がこちらです。

青い空と一緒にきれいに撮れました。

次回はこの写真の後ろにある温室内をご紹介します。温室内はきれいなお花がいっぱいありましたので、写真期待して頂けると嬉しいです。

それではここまで読んで頂きありがとうございました。

お花散歩で健康に生きていきましょう


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